マイケル・ヘラー『Loft Jazz: Improvising New York in the 1970s』
マイケル・ヘラー『Loft Jazz: Improvising New York in the 1970s』(University of California Press、2017年)を読む。...
View Article1987年のチャールズ・ブラッキーン
チャールズ・ブラッキーンのリーダー作といえば『Rhythm X』(Strata East、1968年)が名高い。ドン・チェリー、チャーリー・ヘイデン、エド・ブラックウェルというオーネット人脈の面々と演奏したこともあり、ハードコアな音にやられた人は少なくないに違いない。 しかし、Silkheartレーベルに1987年に吹き込んだ4枚のアルバムもまた良いのだ。 (1)...
View Articleティム・バーン『Incidentals』
ティム・バーン『Incidentals』(ECM、2014年)を聴く。 Tim Berne's Snakeoil:Tim Berne (as)Oscar Noriega (cl, bcl)Ryan Ferreira (g)Matt Mitchell (p, electronics)Ches Smith (ds, vib, perc, tumpani)...
View Articleハーポ・マルクスのレコード
マルクス兄弟の中でもっとも人気が高いのはハーポだろう。次にグラウチョ(小林信彦流の表記)、チコ。ゼッポは存在感希薄。 ハーポは年齢に関係なく妖精のようであり、なにしろハープを弾く。映画のなかでうっとりと顔を振りながら弾くハーポ(ソフトフォーカス)はきっと「待ってました」的な場面だっただろう。何かが突然ハープに姿を変え、おもむろにハーポが弾き始める爆笑の名場面はどの映画だったか。...
View Article晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス
渋谷の公園通りクラシックスにて、「晩夏のマタンゴクインテット」(2017/8/23)。確かレオナさんが田村さん・藤井さんと初共演と聞いたような。 田村夏樹 (tp)藤井郷子 (p)北田学 (cl, bcl)レオナ (tap)鈴木ちほ (bandoneon)...
View Articleヒカシュー@Star Pine's Cafe
吉祥寺のStar Pine's Cafeでヒカシューを観る(2017/8/24)。 巻上公一 (vo, cor, 尺八, theremin)三田超人 (g, vo)坂出雅海 (b)清水一登 (p, bcl)佐藤正治 (ds)...
View Article窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ
祖師ヶ谷大蔵のカフェムリウイにて、「窓 vol.2」というダンスとインプロの企画。 荒悠平 (dance)石原雄治 (ds)平多理恵子 (dance)徳永将豪 (as)...
View Article1972年6月のキース・ジャレット・トリオ
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』が発掘されたのは2014年のこと。ライヴ映像は観たことがあったし、もちろんこのトリオでの吹き込みは他にもあるから驚きでもないのだが、やはりこの3人の噴出させるエネルギーを浴びることは嬉しいばかりなのだった。 最近聴いている音源は、このECM盤よりも前の演奏である。『Paris...
View ArticleShield Reflection@Ftarri
水道橋のFtarriに足を運び、大上流一・外山明・徳永将豪という驚いてしまうマッチングによる「Shield Reflection」を観る(2017/8/27)。図らずも徳永将豪2デイズとなってしまった。 Riuichi Daijo 大上流一 (g)Akira Sotoyama 外山明 (ds)Masahide Tokunaga 徳永将豪 (as)...
View Articleヴィジェイ・アイヤー『Far From Over』
ヴィジェイ・アイヤー『Far From Over』(ECM、2017年)を聴く。 Graham Haynes (cor, flh, electronics)Steve Lehman (as)Mark Shim (ts)Vijay Iyer (p, fender rhodes)Stephan Crump (b)Tyshawn Sorey (ds) 刺激的かと言われれば、そうでもあり、そうでもない。...
View Articleすずえり、フィオナ・リー『Ftarri de Solos』
すずえり、フィオナ・リー『Ftarri de Solos』(Ftarri、2017年)を聴く。 suzueri すずえり (upright piano, toy piano, self-made instruments, objects)Fiona Lee (DIY electronics, objects)...
View Articleニコール・ミッチェル『Mandorla Awakening II: Emerging Worlds』
ニコール・ミッチェル『Mandorla Awakening II: Emerging Worlds』(FPE Records、2015年)を聴く。 Nicole Mitchell’s Black Earth Ensemble: avery r young (vo)Kojiro Umezaki (shakuhachi)Nicole Mitchell (fl, electronics)Renée...
View Articleジャズ・ガウロンスキー『Jaruzelski's Dream』
ジャズ・ガウロンスキー『Jaruzelski's Dream』(clean feed、2008年)を聴く。 Jazz Gawlonski:Piero Bittolo Bon (as, smartphone)Stefano Senni (b)Francesco Cusa (ds)...
View Articleクレイグ・ペデルセン、エリザベス・ミラーの3枚
先日、新宿ピットインの客席で、エリザベス・ミラー、クレイグ・ペデルセンというふたりの即興演奏家と知り合った。カナダから3か月ほど来ており、仕事をしたり演奏をしたり勉強をしたり、だという。後日、かれらの演奏する音源をくださった。 ふたりのユニット「Sound of the Mountain」による『Amplified Clarinet and...
View Article新城郁夫・鹿野政直『対談 沖縄を生きるということ』
新城郁夫・鹿野政直『対談 沖縄を生きるということ』(岩波現代全書、2017年)を読む。 タイトルからは、沖縄に住む、あるいは深く関わるといった「当事者性」が強調されているように感じられる。実際にこのふたりによって話されることは、その「当事者性」をいかに問い直すかという点だ。沖縄人でなければ沖縄の政治に関わってはならないのか、あるいは、沖縄人でない場合に沖縄の政治に関わるための資格はあるのか。...
View Articleトニー・ウィリアムス・ライフタイム『Live in New York 1969』
トニー・ウィリアムス・ライフタイム『Live in New York 1969』(Hi Hat、1969年)を聴く。 Tony Willams (ds)John McLaughlin (g)Larry Young (org) 同一メンバーの初代ライフタイムによる名盤『Emergency!』が吹き込まれたのが1969年5月。本盤は同年の終わりころのラジオ放送。嬉しい発掘盤である。...
View Articleデレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(Tzadik、1994年)を聴く。 Derek Bailey (g)Ruins:Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)Ryuichi Masuda 増田隆一 (b) ずっと気にかかってはいたものの聴くのははじめてだ。つまりこのようなサプライズは聴きたくもあり聴くのが怖くもあり。...
View Article毒食@阿佐ヶ谷Yellow Vision
阿佐ヶ谷のYellow Visionにおいて、集まった各メンバーのソロ演奏を中心とする「毒食」の一夜(2017/8/31)。 Maresuke (contracello) Junji Mori 森順治 (as) Chiho Suzuki 鈴木ちほ (bandoneon) Hideki Hashimoto 橋本英樹 (tp) Tomoko Morita 森田智子 (performance,...
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