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『東方見聞録展 モリソン文庫の至宝』@東洋文庫ミュージアム

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本駒込の東洋文庫ミュージアムで、『東方見聞録展 モリソン文庫の至宝』を観る。

ジョージ・アーネスト・モリソンはオーストラリア生まれの医師であり、「タイムス」の海外特派員や中華民国の顧問も務めた人物である。かれはアジアの文献や絵などを多量収集していた。それは病的な執念と言えるほどのものであったことが、展示室の書棚に並べられた膨大な書物を一瞥するだけでわかる。コレクションは、ちょうど100年前の1917年に、東洋文庫がそれらを購入し、管理している。

南満州鉄道(満鉄)関連の資料、アヘン戦争の絵など面白いものはたくさんあるのだが、やはり目玉は、時代を超えて出版され続けた、マルコ・ポーロ『東方見聞録』の数々。異本と言ってもいいのだろうか。クリストファー・コロンブスが保有していたものと同じ版もある。

こんなものを見ると旅心が刺激されてしまう。『東方見聞録』は、気になったスリランカの箇所を読んだだけなのだが、やはり通して読まなければと思っている。


南満州鉄道の資料


1664年、アムステルダム刊。


1485年版、アントワープ刊。


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