サインホ・ナムチラック『Like A Bird Or Spirit, Not A Face』
サインホ・ナムチラック『Like A Bird Or Spirit, Not A Face』(Ponderosa Music & Art、2016年)を聴く。 Sainkho Namtchylak (vo, g)Eyadou Ag Leche (b, g, vo)Said Ag Ayad (perc)Ian Brennan (loops)...
View Articleビリー・ホリデイ『At Monterey 1958』
ビリー・ホリデイ『At Monterey 1958』(Black Hawk Records、1958年)を聴く。 Billy Holiday (vo)Mal Waldron (p)Eddie Khan (b)Dick Berk (ds)and guests:Gerry Mulligan (bs)Benny Carter (as)Buddy DeFranco (cl)...
View Articleフィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』
フィリップ・ロス『素晴らしいアメリカ野球』(新潮文庫、原著1973年)を読む。 何しろ長く、脈絡なくハチャメチャな法螺話が詰め込まれているので、読み通すのに時間がかかった。...
View Article齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(Travessia、2010年)を聴く。 Tetsu Saitoh 齋藤徹 (b) 故ペーター・コヴァルトのコントラバスを、コヴァルトがドイツの自宅を開放した場・ORTにおいて弾いている。...
View Article庵野秀明+樋口真嗣『シン・ゴジラ』
庵野秀明+樋口真嗣『シン・ゴジラ』(2016年)を観る。 巷では、本作が「改憲プロパガンダ」だとの評もあるようだが、それは一面的に過ぎるだろう。確かに突然ゴジラが東京に現れ、憲法と既存の法制度に照らして政権が苦しみ、馬鹿げた縦割りの対応に終始し、解釈と特別法とで対処していく姿が描かれている。しかし、タカ派(余貴美子、竹野内豊など)の描写などはむしろコミカルだ。...
View ArticleJ・M・クッツェー『イエスの幼子時代』
J・M・クッツェー『イエスの幼子時代』(早川書房、原著2013年)を読む。 2013年に読んだ原著の内容を確認するための再読である。もっとも、訳者の鴻巣友季子氏があとがきで触れているように、スペイン語を母語としない登場人物たちがスペイン語で語り、その想定のもとにクッツェーが英語で物語を語っているのであるから、日本語による本書は異本のひとつだと言えなくもない。...
View Articleチャーリー・ヘイデン+ヤン・ガルバレク+エグベルト・ジスモンチ『Magico』、『Carta De Amor』
チャーリー・ヘイデン、ヤン・ガルバレク、エグベルト・ジスモンチの3人によるグループ「Magico」。2012年に発掘された『Carta De Amor』(ECM、1981年)を飛行機のプログラムで聴いてため息をついていたものの、ちゃんとしたオーディオで再生していなかった。先日、caruaru44さんと渋谷の「串カツでんがな」で話をしていて思い出した。 Charlie Haden (b)Jan...
View Article与世山澄子+山本剛トリオ@Body & Soul(JazzTokyo)
2016/7/16に南青山のBody & Soulで行われた、与世山澄子+山本剛トリオのライヴレビューを、「JazzTokyo」に寄稿させていただきました。久しぶりに与世山さんを観て、ファーストステージなどはほとんど目がうるうるしていました。 >> #904 与世山澄子+山本剛トリオ 与世山澄子 (vo)山本剛 (p)香川裕史 (b)バイソン片山 (ds) Fuji...
View Article「JazzTokyo」のNY特集(2016/8/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/8/1)。 ■ ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報(連載第15回) 翻訳・寄稿させていただきました。 シスコ・ブラッドリー氏はマシュー・シップのThe Stoneにおけるレジデンシー、マーク・エドワーズ氏はトマ・フジワラ+ベン・ゴールドバーグ+メアリー・ハルヴァーソン『The Out Louds』のレビュー。...
View Article広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri
なんとも凄いトリオ+1が共演するという。そして全員61歳。(2016/7/31) Junji Hirose 広瀬淳二 (ts)Kazuo Imai 今井和雄 (g)Tetsu Saitoh 齋藤徹 (b)Jacques Demierre (p) (2nd set)...
View Articleアミナ・クローディン・マイヤーズ『Country Girl』
アミナ・クローディン・マイヤーズ『Country Girl』(Minor Music、1986年)を聴く。 Patience Higgins (fl, as, ss)Carlos Ward (fl, as) (only 1.)Ricky Ford (ts)Jerome Harris (b, voice)Reggie Nicholson (tap ds, tympani, triangle,...
View Article田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス
入谷のなってるハウスに足を運び、「田村夏樹3days」の最終日(2016/8/3)。 Natsuki Tamura 田村夏樹 (tp)Mikio Ishida 石田幹雄 (p)Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)Satoko Fujii 藤井郷子 (p) この日は、田村さんが3人のピアニストそれぞれとデュオ演奏を行うという趣向だった。演奏の順番は、じゃんけんで決定された。 1)...
View Article渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン
今年の4月に続き、また、新宿ピットインで渋谷毅オーケストラ(2016/8/4)。 Takeshi Shibuya 渋谷毅 (p, org)Kosuke Mine 峰厚介 (ts)Koichi Matsukaze (bs, as, fl)Eiichi Hayashi 林栄一 (as)Kenta Tsugami 津上研太 (ss, as)Takumi Nakayama 中山拓海 (as)Osamu...
View Article木村尚『都会の里海 東京湾』
木村尚『都会の里海 東京湾 人・文化・自然』(中公新書ラクレ、2016年)を読む。 昔と違って、東京湾は汚染度が低く、実にさまざまな生き物が集まっている。なんとここでは絶滅したと言われていたハマグリさえ復活の兆しがあるという(なお、アメリカ船にくっついてきた外来種ホンビノスガイは「白ハマグリ」とも呼ばれ、すっかりポピュラーになった)。...
View Articleアシフ・ツアハー+ヒュー・レジン+ペーター・コヴァルト+ハミッド・ドレイク『Open Systems』
アシフ・ツアハー+ヒュー・レジン+ペーター・コヴァルト+ハミッド・ドレイク『Open Systems』(Marge、2001年)を聴く。 Assif Tsahar (ts, bcl)Hugh Ragin (tp)Peter Kowald (b, voice)Hamid Drake (ds, frame ds, voice)...
View Article渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(Carco、2015年)を聴く。 Takeshi Shibuya 渋谷毅 (p)Motohiko Ichino 市野元彦 (g)Akira Sotoyama 外山明 (ds)...
View Article安ヵ川大樹+高田ひろ子@本八幡Cooljojo
本八幡のCooljojoに足を運び、昼のライヴ(2016/8/7)。 Daiki Yasukagawa 安ヵ川大樹 (b)Hiroko Takada 高田ひろ子 (p) ファーストステージ、「How Do You Keep the Music Playing?」(ミシェル・ルグラン)、「紫陽花」(高田)、「Choro Bandido」(エドゥ・ロボ)、「加計呂麻」(安ヵ川)、「Inner...
View Articleレイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』
「ジャッキー・マクリーンの子」たちは、ハード・バップ以降の伝統的なジャズの方法論を受け継いでいながら、決して守旧的ではなく、各々が個性の光を放っている。 そのあたりが気になって、以前に、ジョシュ・エヴァンスをNY・スモールズの外でつかまえて後日インタヴューさせてもらったところ(>>...
View Article沢木耕太郎『オリンピア ナチスの森で』
沢木耕太郎『オリンピア ナチスの森で』(集英社文庫、原著1998年)を読む。 1936年のベルリンオリンピック。それは、ナチスドイツによる内外への国威発揚でもあった。若い日のレニ・リーフェンシュタールは、政権に乞われ、『民族の祭典』『美の祭典』の2本を撮る(まとめて通称『オリンピア』)。それは結果として、ナチスのプロパガンダにもなった。...
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