Downtown Music Galleryでは毎日曜にインストアライヴが行われている。この日(2017/9/11)は、トーマス・ヘルトンとマイケル・ビシオのコントラバス・デュオ。(なおさらにリサ・メザカッパやジョシュ・シントンらも演奏する予定だったが、時間がなくてこのセットだけを観た。)
Thomas Helton (b)
Michael Bisio (b)
ベースデュオの事例は多くないし、キャラの違いがなければ難しいに違いない。しかしこのふたりは全く異なる特徴を持っていた。
マイケル・ビシオの音はどちらかといえば柔らかい。微分的な音を次々に発生させ、それが大きなフローを生んでいた。そのビシオの定常に対し、トーマス・ヘルトンの音は硬く突発的で逸脱的。このコントラストがあってこその面白さがあった。
いったん終えたものの、もう少しやろうというので、今度は二人とも弓で弾いた。やはり指と同じような違いがあって、ビシオの連続性に対しヘルトンの擾乱。
Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4
●マイケル・ビシオ
マシュー・シップ『Piano Song』(2016年)
ルイ・ベロジナス『Tiresias』(2008年)