2018年11月末にロサンゼルス・ダウンタウンで立ち寄ったふたつの大きな美術館。道を挟んではす向かいにある。
忘れないうちに。
■ MOCA (Museum of Contemporary Art, Los Angeles)
マーク・ロスコの展示室には7点もの作品。
ジョーダン・キャスティールというNYハーレムで活動する若いアーティストの作品。ハーレム・スタジオ美術館の収蔵品である。背後の壁に思いが書きつけてある。(言うまでもないことだが、政治をアートから切り離して云々という言説のバカバカしさ)
ヴォルフガング・ティルマンス。リアルとの狭間の自覚があるからこそこのように惹かれるのだろうか。
映画のクリス・マルケルは写真も撮っていた。50年代から80年代の作品群。
知らない画家を教えてもらうのはいつも嬉しい。パトリシア・パターソンの「Mary at the Stove」、1993年。
ジェニファー・グイディ(Jennifer Guidi、1972年生まれ)という人は、もこもことしたマチエールで独特のスクリーンを通した作品を創っているようだ。とても良い。
■ The Broad
入場無料なのだが、入口前で電子メール等を登録することが必要。巨大な建物である。
抽象表現主義の作家たちの作品も多い。サイ・トゥオンブリーの部屋もあった。
村上隆の部屋。
バスキア。
ベッヒャー夫妻の部屋も。給水塔の作品群をまとめて観ると、人間活動への畏敬の念のようなものが生まれてくる。
ヨーゼフ・ボイスとアンゼルム・キーファーとは同じスペースに展示されている。かれらはデュッセルドルフで学友でもあった。ベルリンのハンブルガー中央駅(という美術館)でも同様。この春には『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』というドキュが公開されるそうで楽しみだ。
これはボイスとナムジュン・パイクとがマチューナスに捧げて1978年に行ったピアノデュオの記録。
●参照
ベルリンのキーファーとボイス
ハーレム・スタジオ美術館再々訪(2017年9月)
ハーレム・スタジオ美術館再訪(2015年9月)
ハーレム・スタジオ美術館(2014年6月)
村上隆の五百羅漢図展@森美術館(2016年)
ドーハの村上隆展とイスラム芸術博物館(2012年)