ギュンター・ハンペル『Heartplants』(MPS、1965年)を聴く。
Gunter Hampel (vib, fl)
Manfred Schoof (tp)
Alexander von Schlippenbach (p)
Buschi Niebergail (b)
Pierre Courbois (ds)
1965年といえば、ESPの名盤『Music from Europe』が吹き込まれた前年である。作曲も構成も、ソロの音色も、どうしてもヨーロッパ的。最後の曲「Our Chant」におけるハンペルのヴァイブにバップ色があるけれど、そのくらいのものだ。
マンフレート・ショーフがその雰囲気の中で吹くロングトーンも、暗闇の中から霧が少し切れたように現れるハンペルのヴァイブも見事。そのヴァイブの尖った音色があるために、尖っているはずのシュリッペンバッハのピアノが丸くサウンドを覆うように聴こえるのだから不思議なものである。
●ギュンター・ハンペル
セシル・テイラーのブラックセイントとソウルノートの5枚組ボックスセット(1979-86年)
ギュンター・ハンペルとジーン・リーの共演盤(1968、69、75年)