イロ・ハールラ+ウルフ・クロクフォルシュ+バリー・アルトシュル『Around Again - The Music of Carla Bley』
フィンランドのピアニストとベーシストに、ゲスト的にヴェテランのバリー・アルトシュルが加わる形。なんとカーラ・ブレイ集である。 Iro Haarla (p)Ulf Krokfors (b)Barry Altschul (ds) バリー・アルトシュルの小気味よく音を散らす感じのドラミングは健在であり、豪華ゲストとしての意味がある。...
View Articleブリュージュの中世絵画とビールとフライドポテト
ブリュージュには、近くの港町オーステンデでのコンサートを観るために泊まった。とは言えかつて栄華を誇った商業都市であり、美術館や博物館もいくつか覗いた。 この街を訪れる人には、河原温『ブリュージュ』(中公新著)を推薦したい。同書において紹介されている15世紀ブリュージュの代表的画家は、ヤン・ファン・エイク、ぺトルス・クリストゥス、ハンス・メムリンク、ヘラール・ダヴィッドの4人。...
View Articleケルンのルートヴィヒ美術館とヴァルラーフ・リヒャルツ美術館
ケルンの中央駅前にはルートヴィヒ美術館がある。ここのコレクションを日本で1995年と2010年に観ているのだが(2010年と1995年のルートヴィヒ美術館所蔵品展)、直接入るのははじめてである。そんなわけで感無量。 とは言え、いきなり強い印象とともに観たのはニル・ヤルタ―(Nil Yalter)の「Exile Is A Hard...
View Articleミシェル・ペトルチアーニ『One Night in Karlsruhe』
ミシェル・ペトルチアーニ『One Night in Karlsruhe』(Jazz Haus、1988年)を聴く。 Michel Petrucciani (p)Gary Peacock (b)Roy Haynes (ds) ミシェル・ペトルチアーニは短い人生のすべてが全盛期のような気がする。これもまたペトの魅力全開である。...
View Article山崎阿弥+ネッド・ローゼンバーグ@千駄木Bar Isshee
千駄木のBar Issheeで注目のデュオ(2019/6/4)。 Ami Yamasaki 山崎阿弥 (voice)Ned Rothenberg (cl, 尺八, as)...
View Articleリューダス・モツクーナス『Hydro 2』
リューダス・モツクーナス『Hydro 2』(No Business、2017年)を聴く。 Liudas Mockūnas (soprano, water prepared soprano and water prepared keyless overtone saxophones) LP時間の46分ほど延々と続くサックスソロである。...
View Articleブリュールのマックス・エルンスト美術館とジョアナ・ヴァスコンセロス
ケルンのエミさんから、マックス・エルンストが好きならブリュールという町にエルンスト美術館があると教えていただき、ボンに行く前に立ち寄った。確かに田舎町だが駅前にあって不便はない。...
View Articleゼイディー・スミス『美について』
ゼイディー・スミス『美について』(河出書房新社、原著2005年)を読む。 2段組500頁の分厚い小説なので読むのにずいぶん時間がかかった。しかしどこもかしこも面白くてツボを突いてくるのでまったく飽きない。...
View Articleマイケル・サイモン『Asian Connection』
マイケル・サイモン『Asian Connection』(NBT Records、2017年)を聴く。 Michael Simon (tp, flh)MinYen "Terry" Hsieh 謝明諺 (ts, ss)Chung Yufeng 鍾玉鳳 (琵琶)Michael Veerapen (p)Daniel Foong (b)John Ashley Thomas (ds)...
View Articleクレーフェのエフェリン・ホーファーとヨーゼフ・ボイス
ダンスの皆藤千香子さんに教わって、クレーフェというオランダとの国境近くにある町のクルハウス・クレーフェ美術館を訪ねた。というのも、ここはヨーゼフ・ボイスが幼少期を過ごした町なのだ。...
View Articleミヒャエル・エンデ+イェルク・クリッヒバウム『闇の考古学』
ミヒャエル・エンデ+イェルク・クリッヒバウム『闇の考古学 画家エドガー・エンデを語る』(岩波書店、原著1985年)を読む。 ミヒャエル・エンデの父親は画家のエドガー・エンデである。...
View ArticleデュッセルドルフK20/K21の艾未未とワエル・シャウキー
デュッセルドルフでは、近現代の美術館がK20とK21とに分かれている。K21は特に80年代以降のアートに焦点を定めている。 まずはK21に足を運んだ。特別展は艾未未(アイ・ウェイウェイ)である。...
View Articleマーティン・エスカランテ+沼田順+石原雄治@なってるハウス
入谷のなってるハウス(2019/6/7)。 Martín Escalante (as)Jun Numata 沼田順 (g, electronics)Yuji Ishihara 石原雄治 (ds) 先日に続き再びエクストリーム系アルトのマーティン・エスカランテ。いやネックを取り去った楽器だからアルトと呼んでいいものかどうか。...
View Article平田俊子『低反発枕草子』
平田俊子『低反発枕草子』(幻戯書房、2017年)を読む。 詩人によるエッセイ集。twitterかどこかで目にして、気になって買った。 ちょっとすっとぼけた雰囲気が良いし、文章がとてもうまくて好きだ。料理にたとえるなら、毎日ちゃんと握る塩むすびのような感じ。...
View Article藤井郷子+ラモン・ロペス『Confluence』
藤井郷子+ラモン・ロペス『Confluence』(Libra Records、2018年)を聴く。 Satoko Fujii 藤井郷子 (p)Ramon Lopez (ds)...
View Article澤田一範+松井節子+小杉敏+村田憲一郎@行徳ホットハウス
行徳のホットハウス(2019/6/8)。 Kazunori Sawada 澤田一範 (as)Setsuko Matsui 松井節子 (p)Satoshi Kosugi 小杉敏 (b)Kenichiro Murata 村田憲一郎 (ds)Guest:Teiji Sasaki 佐々木悌二 (b) インプロとかフリーとかばかり聴いていると、どジャズに包まれたくなる。そんなわけでここに来た。...
View Article熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)を観る。 筑豊の炭鉱労働者であり、のちにその様子をたくさんの絵として描き残した山本作兵衛についてのドキュメンタリーである。 いまも残される坑口跡や設備があることに驚いてしまうが、その映像により、人を使い潰した歴史がさらに現実の歴史として迫ってくる。...
View Article藤木TDC、イシワタフミアキ、山崎三郎『消えゆく横丁』
藤木TDC、イシワタフミアキ、山崎三郎『消えゆく横丁 平成酒場始末記』(ちくま文庫、2019年)。 消えた横丁、消えつつある横丁、再生した横丁。横丁は寂れていても賑わっていても、夜でも昼でも、人の心を惹きつけるものがある。...
View Article高柳昌行+ペーター・コヴァルト+翠川敬基『Encounter and Improvisation』
高柳昌行+ペーター・コヴァルト+翠川敬基『Encounter and Improvisation』(地底レコード、1983年)を聴く。 Masayuki Takayanagi 高柳昌行 (g, effect, etc.)Peter Kowald (b)Keiki Midorikawa 翠川敬基 (cello)...
View Article松本一哉+加藤裕士「消尽」@銀座奥野ビル306号室
銀座の奥野ビルに、5年ぶりくらいに入った(2019/6/12)。 Hiroshi Kato 加藤裕士 (electronics)Kazuya Yamamoto 松本一哉 (perc)...
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