ザック・クラーク『Random Acts of Order』(clean feed、-2016年)を聴く。
Zack Clarke (p, electronics)
Henry Fraser (b)
Dre Hocevar (ds)
ジョー・モリスが書いたライナーノーツによれば、かれら3人は皆20代らしい(ドレ・ホチェヴァーはもっと上かと思っていた)。「・・・だが成熟している」とモリスが言う通り、とても完成度が高いピアノトリオである。
エレクトロニクスの雲からはじまり、やがて清冽なピアノに移行する。インプロは、かつてのフリージャズとは別次元にあって、どの地点でも、形態も長さも強度も異なる相互作用のクラスターを形成し、ためらいなく解体する。ホチェヴァーのシンバルなど何の論理体系に依拠しているのかという有様だ。それに、消えては現れるヘンリー・フレイザーのベース。
じっと聴いているとため息が出る。面白味がどうのとか隙間がどうのとかつまらぬことは言わない。
●ザック・クラーク
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
●ヘンリー・フレイザー
クリス・ピッツイオコス『One Eye with a Microscope Attached』(2016年)
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
●ドレ・ホチェヴァー
ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
スティーヴ・リーマン@Shapeshifter Lab(2015年)
ドレ・ホチェヴァー『Collective Effervescence』(2014年)