ヨナス・カルハマー+エスペン・アールベルグ+トルビョルン・ゼッターバーグ『Basement Sessions Vol.1』(clean feed、-2012年)を聴く。
Jonas Kullhammar (ts, bs)
Torbjörn Zetterberg (b)
Espen Aalberg (ds)
カルハマー目当てなのではあったが、トリオとしても本当に良い。重さを保持したまま高速でインプロを繰り広げるサックストリオ、バリトンのソロからドラムスとベースとが入って爆走を始めるさまは、まるで、ジョン・サーマン、バール・フィリップス、ステュ・マーティンの『The Trio』である。
カルハマーのテナーもバリトンも同じテイストで、何気筒を積んでいるのか、鉄の塊を自在に操るドライヴァーのようだ。2012年ということは、カルハマー、ゼッターバーグ、アールベルグの3人とも30代半ばということか。いやこれはナマで観たい。
ライナーノーツには、clean feedレーベルのペドロ・コスタ氏が、このようにメインストリームのジャズと視られかねない作品を出したことに際して「authenticとは何か?」と熱く書いていて面白い。
●ヨナス・カルハマー
ピーター・ヤンソン+ヨナス・カルハマー+ポール・ニルセン・ラヴ『Live at Glenn Miller Cafe vol.1』(2001年)