四谷三丁目の喫茶茶会記にて、「Marimba & Contrabass Duo」(2017/5/7)。
Azusa Yamada 山田あずさ (marimba)
Pearl Alexander パール・アレキサンダー (b)
ファーストセットはインプロ。パールさんが弓で弾き、その手探りの音はまるでホワイトノイズ。図像的には、コントラバスによる波が時間軸を進んでゆき、その波の中をマリンバがたゆたったり、ポップして水上に跳躍したり。意外にも山田さんの音は乾いている。終盤になり、パールさんの発する周波数は収斂してゆき、その分、マリンバとのインタラクションが弾性衝突の感覚となってきた。そして最後はふたたびホワイトノイズ。
セカンドセットは、山田あずさ曲、パール・アレキサンダー曲~インプロ。後半はとても印象的で、マリンバとベースの音が巧みにずらされ、組み合わさり、それはまるで精緻に出来た寄木細工が次々に動作していく様子なのだった。
これは録音されデジタル配信されるとのことであり、楽しみだ(ヘンなため息とかイビキとかも聴こえてきたが)。
●山田あずさ
Quolofune@神保町試聴室(2017年)
●パール・アレキサンダー
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年)(欠席)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)