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Channel: Sightsong
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ウィノグラッド&クラウダー、シリ&ザ・シリビムズ@Genghis Cohen

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ロサンゼルスのGenghis Cohen(2019/11/21)。コレというジャズ系のライヴが見当たらなかったこともあり、クレズマーを聴きにきたわけである。観客の風貌やノリから判断するに、ユダヤ系の人たちが多かったのかな。

Winograd & Crowder:
Michael Winograd (cl)
Christina Crowder (accordion)
Guests:
Abigale Reisman (vln)
Jack Stratton (ds)

Shiri & the Shiribims:
Shiri Goldsmith-Graziani (vo)
Andres Trujillo (sousaphone)
James Sherry (tp)
Jesse Ward (g)
Joellen Lapidus (accordion)

メインのウィノグラッド&クラウダー。マイケル・ウィノグラッドはフランク・ロンドンらとも共演歴のあるクレズマー奏者であり、相方のクリスティナ・クラウダーもまた東欧のユダヤ音楽にずっと取り組んでいる。最初の一音でこれは凄いクラリネットだとわかった。強い音圧で鳴らし切り、艶があり、複雑な曲を余裕で吹きまくっている。

ユーモアも振り撒いている。かれはクレズマーの歴史を100年だとして、歴史も軽妙に辿りつつあれこれと披露する。観客も何十年代が良いだのなんだのと愉し気に反応していて、親密な空間が出来ていた。

ファーストステージは、シリ&ザ・シリビムズ。巨大なスーザフォンが愉しいがそれだけではない。みんな腕利きで、客席も音楽も賑々しい。シリさんは気取らない感じで、日常のクレズマーといった印象である。最後には、コンポステラのレパートリーでもあった「イディッシュ・ブルース」を演り、嬉しくなってしまった。トランペットのジェームスさんは、開演前にトイレがなかなか空かず、こっちで大丈夫大丈夫といって一緒に女子トイレを使った仲である(演奏家とは知らなかった)。

ずいぶん面白く興奮させられたライヴだった。クレズマーを少し追いかけてみようかな。

Nikon P7800


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