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ブランドン・ロペス+ジェラルド・クリーヴァー+アンドリア・ニコデモ+マット・ネルソン『The Industry of Entropy』

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ブランドン・ロペス+ジェラルド・クリーヴァー+アンドリア・ニコデモ+マット・ネルソン『The Industry of Entropy』(Relative Pitch、-2018年)を聴く。

Brandon Lopez (b)
Gerald Cleaver (ds)
Andria Nicodemou (vib)
Matt Nelson (ts)

何しろマット・ネルソンのテナーが独特だ。塩っ辛い音色をベースにして、ひたすらに濁流をごうごうと創りだしている。ブルージーな時間、散発的なフラグメンツを紡ぎ続ける時間、複数の流れのより合わせ、叫び。このバンドの中で、かれが時間の連続性を担保しているように聴こえる。

では他の3人はというと、つまり、時間にその都度立ち会っている。ブランドン・ロペスはダークな色で飽くことなくエネルギーを励起し続けている。アンドリア・ニコデモはヴァイブの効果を活かして火花のように音への粘着をはじき飛ばしている。また、ジェラルド・クリーヴァーは、他でもそうであるように、濁流を絶えず外へ外へとスピルアウトさせる。

この四者による拮抗が見事。

●ブランドン・ロペス
「JazzTokyo」のNY特集(2017/2/1)

●マット・ネルソン
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)
(2017年)

●ジェラルド・クリーヴァー
トマ・フジワラ『Triple Double』(2017年)
スティーヴ・スウェル『Soul Travelers』(2016年)
『Plymouth』(2014年)
クレイグ・テイボーン『Chants』(2013年)
クリス・ライトキャップ『Epicenter』(2013年)
Book of Three 『Continuum (2012)』(2012年)
Farmers by Nature『Love and Ghosts』(2011年)
ジェレミー・ペルト『Men of Honor』(2009年)
ロブ・ブラウン『Crown Trunk Root Funk』(2007年)
リバティ・エルマン『Ophiuchus Butterfly』(2006年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)


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