柳沢保正『カメラは時の氏神』
柳沢保正『カメラは時の氏神 新橋カメラ屋の見た昭和写真史』(光人社、2008年)。 ウツキカメラの創業者・宇津木發生氏への聞き書きである。著者の柳沢保正氏にはクラシックカメラ関連の著作が何冊かあり、『暗いっくカメラと遊ぶ』など愉しく読んだ。...
View Article『けーし風』読者の集い(36) 沖縄のタネと農の行方
『けーし風』第101号(2019.1、新沖縄フォーラム刊行会議)の読者会に参加した(2019/2/9、秋葉原/御茶ノ水レンタルスペース会議室)。参加者は7人。 話題は以下のようなもの。...
View Article須川崇志『Outgrowing』
須川崇志『Outgrowing』(Song X、2017年)を聴く。 Takashi Sugawa 須川崇志 (b, cello)Leo Genovese (p)Tom Rainey (ds) 強く印象深く感じるのは、三者三様の個性が同じフィールドに重ね合わされて、1+1+1=3以上の別の響きを生み出していることだ。別のものにはトリオならではの音風景も含まれる。...
View Article『Black is the color, None is the number』
デュッセルドルフのCubic Studioにて、『Black is the color, None is the number』(2019/2/17)。 近くに住むサックスのフローリアン・ヴァルターにデュッセルドルフに行くと連絡したところ、ダンスを観に行くから一緒にどうか、と。なんと皆藤千香子さんの振付によるステージ。到着早々だがこれは是が非でも駆けつけなければならない。...
View Article組原正+橋本孝之+鷲見雅生、内田静男@七針
新川の七針(2019/2/23)。 Tadashi Kumihara 組原正 (g)Takayuki Hashimoto 橋本孝之 (as)Masao Sumi 鷲見雅生 (b)Shizuo Uchida 内田静男 (b)...
View Article古田一行+黒沢綾+永武幹子@本八幡cooljojo
本八幡のcooljojo(2019/2/24)。 Kazuyuki Furuta 古田一行 (ts)Aya Kurosawa 黒沢綾 (vo)Mikiko Nagatake 永武幹子 (p) ファーストセット、最初の2曲「I Thought About You」「It's Alright With...
View ArticleArashi@稲毛Candy
稲毛のCandy(2019/2/24)。当日までプログラムに気が付かなかった。 Akira Sakata 坂田明 (as, cl)Johan Berthling (b)Paal Nilssen-Love (ds)...
View Article田野大輔『愛と欲望のナチズム』
田野大輔『愛と欲望のナチズム』(講談社選書メチエ、2012年)を読む。 「退廃芸術」のこともあり、ナチスドイツは性を抑圧していたのかと考えてしまうが、そうではなかった。また、「優性思想」にのみ依拠したものでもなかった。実は矛盾だらけであったことが、本書を読むとよくわかる。...
View Articleポール・オースター『インヴィジブル』再読
ポール・オースター『インヴィジブル』(新潮社、原著2009年)を読む。 この小説が出たばかりのころにデュッセルドルフに行き、中央駅の書店で買って飛行機で読み始め、帰国して読了した。昨年柴田元幸による翻訳が出たのであらためて読みはじめたが、時間切れで途中で置いて、そのとき以来9年ぶりにデュッセルドルフを訪れた。中央駅に書店はまだあったが入る余裕がなかった。帰国してから読了した。...
View Article与之乃&田村夏樹『邂逅』
与之乃&田村夏樹『邂逅』(Oniva Records、2018年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。 >> #1593 『与之乃&田村夏樹 / 邂逅』 Yoshino 与之乃 (薩摩琵琶, vo)Natsuki Tamura 田村夏樹 (tp, vo) ●与之乃与之乃+田村夏樹@渋谷メアリージェーン(2018年)...
View Articleアーロン・ネイムンワース+エリック・プラクス+ショーン・コンリー+ジョン・パニカー『Hurricane』
アーロン・ネイムンワース+エリック・プラクス+ショーン・コンリー+ジョン・パニカー『Hurricane』(Culture of Waste Records、2018年)のレビューを、JazzTokyo誌に寄稿した。 >> #1594 『Aron Namenwirth – Eric Plaks – Sean Conly – Jon Panikkar / Hurricane』 Aron...
View Article「JazzTokyo」のNY特集(2019/3/2)
「JazzTokyo」のNY特集(2019/3/2)は、ネイト・ウーリーの「Battle Pieces IV」。 >> 連載第35回 ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 ネイト・ウーリー『Battle Pieces IV』 Nate Wooley (tp) Ingrid Laubrock (sax) Sylvie Courvoisier (p) Matt Moran...
View Article塩田潮『内閣総理大臣の沖縄問題』
塩田潮『内閣総理大臣の沖縄問題』(平凡社新書、2019年)を読む。 なるほど政治ものに長けた人だけに、手際よくまとめてある。SACO合意での普天間・辺野古パッケージが沖縄の頭越しに決められたことも、確かにおさえてある。小泉以降、日本政府が沖縄の意向を考慮しなくなったことも書かれている。...
View Articleアンドレス・ファイエル『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』
アンドレス・ファイエル『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』(2017年)。UPLINK渋谷にて鑑賞。 わたしがヨーゼフ・ボイスの作品や写真から抱いていたかれのイメージは、強面で、geistが服を着ているような人。驚いた、ボイスが笑っている。そして高踏的でもなんでもなく、あらゆる者に対話とプラクシスとを通じて自らを開いている。...
View Article喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術
成城学園前のアトリエ第Q藝術(2019/3/17、昼)。 Naoki Kita 喜多直毅 (vln)Keiki Midorikawa 翠川敬基 (cello)Masayuki Sumi 角正之 (dance)...
View ArticleSMTK@下北沢Apollo
下北沢のApollo(2019/3/17)。 SMTK:Shun Ishiwaka 石若駿 (ds) Marty Holoubek (b) Tokutaro Hosoi 細井徳太郎 (g) Kei Matsumaru 松丸契 (ss, as)...
View Article譚璐美『帝都東京を中国革命で歩く』
譚璐美『帝都東京を中国革命で歩く』(白水社、2016年)を読む。 かつて清国から日本に多数の留学生が来ていた時代があった。欧米への留学がうまくいかなかったからでもあるが、日本がアジアの中でいち早く近代化を進めたからでもあった。日清戦争に敗れたのはそれが理由だと見なしたからであり、また、自国はいまだ列強にやられ続けていた。...
View Article白石民夫@新宿西口カリヨン橋 その7
新宿西口カリヨン橋、夜10時(2019/3/20)。 Tamio Shiraishi 白石民夫 (as) 新宿の空に突き刺さるというより、この夜は、その音空間のバウンダリが白石さんの方に近づいているように思えた。もちろんそれは音のスケールということではない。そして動きもやや緩やかだろうか。...
View Article