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クリス・ポッター『Circuits』

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クリス・ポッター『Circuits』(Edition Records、2017年)を聴く。

Chris Potter (ts, ss, cl, fl, sampler, g, key, perc)
Eric Harland (ds)
James Francies (key)
Linley Marthe (b) 

曲によってドラムスが入ったり抜けたりする、トリオまたはカルテットの編成。

ヒロ・ホンシュクさんが書いているように、クリス・ポッターのテクは完璧かつ余裕があってひたすら圧倒される。確かにホンシュクさんのコラムにおいてポッターがマイケル・ブレッカーからの系譜上にあるということは納得できる。だから人間技とは思えなくてつまらないという意見も多く、それもわかるところではある。しかしいちどナマで観たポッターのプレイは、それが研鑽による人間のプレイだというだけで批判などできようもないものだった。昔はブレッカーが得意でなかったけれど、かれだって同じである。

エリック・ハーランドのドラムスはスタイリッシュでびしびし決めている。またジェームス・フランシーズがなんだかわからないが複雑なことをやっていることだけはわかる(笑)。なるほど、シニカルに視ていないでちゃんと向き合ったほうがよさそう。

●クリス・ポッター
デイヴィッド・ビニーと仲間たち@Nublu(2017年)
クリス・ポッター『The Dreamer is the Dream』(2016年)
『Aziza』(2015年)
クリス・ポッター『Imaginary Cities』(2013年)
ポール・モチアンのトリオ(1979、2009年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)


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